生き延びていくことが難しい旅行業界

旅行会社は、景気、国際情勢、天候、疫病なと、様々なことに影響を受けやすく、なかなか実は生き延びていくのが難しい業界ともいえます。

 

実際に9.11の際には、まさかと思えるような旅行会社も多数破たんしており、思わぬ出来事が倒産さえもたらしてしまう現実があります。

 

また新規参入してくる会社も多く、価格競争の激しいことから、なかなかそれを維持して安定した経営をしていくことがとても難しい業界ともいえます。

 

そこで今回は、そんな厳しい旅行業界の中でも生き延びていける旅行会社はどのような工夫をしているのか、現状と来たるべき未来についてご紹介していきます。

旅行会社のIT化

利益率に低い旅行会社で、もっとも負担になっているのがやはり人件費です。

 

逆にそれ以外の経費は他の業界と比べると、あまりかからないこともこの業界の特徴の一つです。

 

オフィス、パソコン、通信機器など最低限のものがあれば、事業をスタートさせることができるのです。

 

少しでも人件費をカットするために、やはりIT化を進めることは最大の課題でもあるのです。

 

特に店舗のある会社ではさらに賃料もかかり、相当な負担となります。

 

そのため近年オンライン予約に力を入れている会社も増えてきています。

 

申込書の送信や決済さえ全てオンラインでき、さらにE-チケットは自分でプリントアウトするという全ての流れを旅行者自身に委ねているところも増えてきています。

 

このシステムを開発するのには相当な費用がかかりますが、将来を見据えて考えてみれば結果的にコストがカットできると考えている企業も増えてきています。

 

このような観点から、将来を見据えたシステムの開発をしている会社は、伸びしろがあるといえます。

 

メールで問い合わせはできるけれど、オンライン予約には対応していないという会社や、問い合わせは全て電話といったやや時代の流れに反している会社よりは、一歩リードしているといえます。

異分野事業への参入

価格競争も激しく、影響受けやすい要素も多いこの業界で生き延びていくために、全く異分野の事業に進出している会社もあります。

 

つまり旅行会社ではなく、旅行の事業部として組織を編成し、たとえ旅行の部署が経営難に陥ったとしても、他の異分野の事業で従業員を守ることができるメリットあります。

 

これはあくまでも顧客よりも、どちらかといえば従業員を守る方法ですが、就職や転職を考える際には、将来のことも考えて、そのような観点に着眼してみることもおすすめです。

バランスのよい商品揃え

またバランスのよい旅行会社の方が、比較的経営においては安定しているというメリットがあります。

 

バランスとは、海外、国内、バス旅行、団体旅行など、あらゆるニーズに対応している会社のことをさします。

 

これはどこかの部署が芳しくなくても、他の部署で補てんできる可能性もあり、会社としては比較的安定のある経営をすることが可能になります。

 

一方で特定のエリアのみの商品を販売している会社は、景気がよいときであればよいですが、そのエリアでテロが起きたり、疫病が流行すれば、そこに旅行に行こうとする人は必然的に少なくなり、経営難に陥る可能性も秘めています。

 

ただしこのような特定のエリアに特化している会社は、もちろんデメリットだけではありません。

 

他の会社では取り扱わないようなホテルを取り扱っていたり、飛行機の座席数も他の旅行会社と比べると多く保持しているなどの利点もあるので、旅行者にとってはメリットが大きい会社といえます。