厳しい待遇にある現実

今回ご紹介するのは添乗員の待遇の詳細についてです。

 

添乗員の給料は基本的の日当となりますが、待遇面でもあまり恵まれていないことで知られています。

 

今回は項目別にその詳細について詳しくご紹介していきます。

保険は基本的に自分で支払う!

添乗員の待遇を語る上で欠かせないのが、年金や健康保険などは何もカバーしてくれないことがほとんどです。

 

そのため少ない給料からさらに、保険を自分で納めなければならないことも事実であり、手元に残る給料はかなりわずかなものとなってしまうことも少なくはありません。

 

結婚をしている人であれば、扶養内で働いた方が効率的と考えている人もいるようです。

 

ただ雇用保険には加入できることが多いので、派遣会社に登録する際にしっかりと確認をしておく必要があります。

 

また有給はあったとしても使えないような雰囲気もあることも多く、まさに日雇い労働者としての厳しさを感じることも事実です。

 

また退職金はベテランでも支給されないことが一般的であり、離職率が高いことから、若干その使い捨てのような雰囲気が問題視されていることも事実です。

海外の添乗に行けることはごく一握り

海外の添乗に行けるようになるためには、経験が必須であり、会社によって半年から3年とかなり開きがあります。

 

そのため実際に海外に添乗に行きたいのであれば、登録する派遣会社が、どのくらい経験を積めば海外に行けるのか事前にしっかりと調べておく必要があります。

 

また何本の添乗に実際に行ったのかというのではなく、何日添乗に行ったのかという点が重要になります。

残業代は出ない!?

添乗中の仕事以外にも、提出する書類の作成などが多いのも添乗員仕事です。

 

しかし実際に残業代を出している会社はほとんどありません。

 

残業代は出ないのではなく、なんとなく申請しにくい雰囲気が業界全体にあるのです。

 

つまり残業代を申請した人は、あまり仕事を貰えなくなってしまったり、日当を低くされてしまったりする可能性もあると言われています。

同じ場所に何度も行くことも!

何度も同じ場所に添乗に行くことも少なくはありません。

 

特に国内などはもう50回以上いったこともあるなんていうこともザラにあります。

 

これは添乗員の中でも好みが分かれるところであり、とにかく要領が分かっているからラクという人もいれば、新規の場所の方が刺激的で楽しいという人もいます。

 

ただ基本的に自分から行きたい場所などのリクエストはあまり言えないことも事実です。

 

会社から指定された場所に行かなくてはならないため、海外添乗が続くと、暑いところから急に寒いところに行かなければならず、体調を壊してしまったという人もいます。

仕事の分量は調節できる!?

例えば土日だけ働きたいなど、掛け持ちの仕事として添乗員の仕事をしている人もいます。

 

しかし一般的には、仕事の分量は自分が希望するだけ貰えるものではなく、夏や冬などツアーが少なくなるときは、全く仕事が入ってこないこともあり、いわゆる季節労働者といえます。

 

つまり月によって収入が倍以上変動することもあるので、安定的な収入が得られないデメリットもあります。

 

オフシーズンは10〜15万円、ピークシーズンは20〜25万円前後が一般的といえます。

 

故になかなか一人暮らしなどがしにくい環境であり、現状としては実家暮らしの独身の人が多い傾向にあります。

 

なかなか所帯を持った人が続けていくのには、やや厳しい面があるといえるでしょう。